magnolia~日々是好日

雑記帳。日々のできごと。思いつくままに。 本館『magnolia』の日記代わり。

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「内海の漁師」

内海の漁師
アーシュラ・K・ル・グィン Ursula K. Le Guin 小尾 芙佐

4150111863
早川書房 1997-04
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by G-Tools

画像がありません。
古い本なので・・・(^^;

わたしは友達の影響で、中学生の頃からSF小説が大好きでよく読んでた。
友達には、年の離れたお兄さんがいて、その人の影響もあったので結構古い時代のSFも読んでいる。

アーシュラ・K・ル=グウィンは、最近アニメ化されて話題の「ゲド戦記」の作者と言ったほうが知っている人は多いかもしれない。
ファンタジー作家としても有名だ。
しかし、わたしにとっては「ハイニッシュユニバース」シリーズのSF作家だ。

「闇の左手」「ロカノンの世界」「風の十二方位」「所有せざる人々」

なかでも、この「内海の漁師」("ないかいのすなどり"と読みます)は、興味深い愛情物語だ。
物語のベースが「浦島太郎」なのだ。
主人公は「ヒデオ」主人公の母は「イサコ」妹は「コネコ」
何ともなじみのある名前ではないか。

テラから来た母のイサコから、ヒデオは「浦島太郎」の話を聞く。
その「ほんの数日、海の王の娘と暮らしたウラシマが戻ってくると何百年も経っていた」という話はヒデオ少年の心に響いた。

ヒデオは成長して、光速移動に変わる瞬間移動「チャーテン・テクノロジー」の研究に携わる。
光速移動すると、自分の過ごす時間は遅くなる。外の世界とは時間に差ができるのだ。
それゆえ、何十光年も先の世界へ旅立つと、帰ってくる頃には元の世界では何十年も時がすぎ、家族のほとんどはこの世を去っている。
まるで浦島太郎のような経験をすることになる。

そういった時間経過が無く、瞬時に別の世界へ旅立てる理論が「チャーテン・テクノロジー」だ。
これは「所有せざる人々」に出てくるシェヴェック博士の理論で、ヒデオたちは、これを成功させようと研鑽を積む。

結果、どういうわけかヒデオは過去の故郷にチャーテンする。
そして、初恋の人と再会し、ヒデオは研究よりも彼女との人生を選ぶ。

もし人生がやり直せるとしたら?

この話は、難解なSFではない。
SFではあるが、親子と夫婦の愛情物語だ。

ヒデオが旅立つ前に、親類のイシドリが告白に来る。

「愛というものは口にされる権利を持っているわ。それにあなたは、誰かに愛されているってことを知る権利がある。
誰かがあなたを愛していた、愛することができたってことを。あたしたちはみんなそういうことを知る必要があるわ。
それがいちばん必要なことじゃないかしら」


今、もし愛する人がいて、片想いで告白する勇気のない人がいたら
ぜひイシドリの言葉を読んで欲しい。

「愛」を言葉にすることから、全ては始まるのである。
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  1. 2006/05/13(土)|
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